鳴門れんこん

鳴門れんこん

鳴門れんこん

鳴門れんこんは色白でシャキシャキと歯切れが良く、柔らかい口触りが特徴です。
良質の粘土質の土壌で栽培され、一本一本手作業で掘って収穫されます。
徳島県は、全国のれんこんの三大産地(徳島県、茨城県、愛知県)のひとつと言われ、出荷量は茨城県に次いで2位!
旬は晩秋~冬にかけて。12月のおせちの時期が最盛期です。
細くて白長い「新れんこん」は、6~7月が収穫期です。

れんこんの栄養

れんこんを切ると、切り口が糸を引きます。 これは、れんこんに豊富に含まれている食物繊維。
血糖値の上昇を抑え、コレステロールの吸収を抑制してくれます。

鳴門れんこん

れんこんに含まれる主な栄養成分

  • ◆鉄分(貧血予防)
  • ◆タンニン(止血効果)
  • ◆ビタミンC(免疫力の向上)
  • ◆カリウム(過剰に摂取されたナトリウムを排泄し、血圧や心拍を調整)

鳴門れんこんの歴史

鳴門市にれんこんが来たのは大正8年(1919)に板野郡松茂村(現松茂町)の佐藤竹太郎氏ほか2人が、 岡山県から種れんこんを持ち帰って栽培したのが、始めとされている。(が、歴史が浅いから、自称の創始者が大勢いるという。) しかし、当時は採算がとれず、あまり普及しなかったと思われる。
本格的に作付されるようになったのは、昭和21年の南海地震によって大津町の東部地域で塩害で稲が大幅に減収したことなどで、塩害にあった水田を利用する農家が増えたからと考える。

鳴門れんこんができるまで

れんこんの育成ステージは、種れんこんの貯蔵養分を中心に生長する生育初期、茎葉が繁茂して光合成を盛んに行い地下茎を伸ばす生育中期、れんこんが肥大、充実する生育後期に分けられる。

れんこんの成長
れんこんの成長

生育初期は種れんこんの貯蔵栄養を利用しながら、自立に向けて新しい葉を生長させている時期で、立葉2~3枚の頃までを言う。
これ以降、葉からの栄養供給のみで生長する自立栄養に転換していく。これが育成中期になる。この頃から葉からの栄養供給による生長が進み、葉数が増加するとともに、地下茎の分岐が盛んになる。
生育後期は地下部の生長が落ち着いて開花の終わった頃で、地下茎の先端のれんこんの肥大が盛んに行われる。
れんこんは非常に生命力が強く、新しくできた新レンコンの節からまた新しいれんこんが生えてきます。1本のれんこんに何本ものれんこんが生えている状態になるんだそうです。 その出てきたれんこんを親として来年に使用したりします。

関東のれんこん
関西のれんこん

関東地域では節間の短い、丸い系統(ダルマ系)のれんこん。
関西地域では長い系統のれんこんが好まれている。
全国的には丸い系統が主流だが、徳島県・愛知県では古くから長い系統の品種である備中種が多く栽培されている。これは長い系統の品種が、京都や大阪、名古屋の市場で好まれるからである。

鳴門で作られているれんこんの品種

徳島県の主な栽培品種:備中種、オオジロ、ロータスの3種類である。

れんこんの品種 備中種
【 備中 】
明治の職に長崎に渡来し、岡山県が基点となり、備中種と呼ばれて各地に移動・伝播したとされる。現在、徳島県で露地栽培されている主力品種である。
晩生だが、れんこんの肥大はよく収穫量は高いれんこんの形状は大型で楕円形、深い位置に伸長する。
節の接合は直線で肌色は微褐色、肉厚。 他の種類に比べて、葉の大きさは中の大、花は淡桃色で中輪である。
腐敗病への抵抗性が中程度とする資料もあるが、現在の品種のなかでは弱いほうである。
晩生であるため、台風被害にもあいやすいなど欠点はあるが、京阪神市場での品質評価は高く、同市場で流通するれんこんのほとんどが備中種である。
れんこんの品種 オオジロ
【 オオジロ 】
備中種は露地では11~13節目にれんこんができるのに対し、オオジロは6~9節目にれんこんができる為、収穫期が早く極早生である。 備中種に比べて腐敗病に強く、短節だが、長節の品種の中では極早生であるため、ハウス栽培やトンネル栽培でも3月中~下旬に植え付け、7月下旬に収穫できる。
他の早生種に比べ、地下茎の生育位置がやや深い。
肥料吸収はやや旺盛で、れんこんは肉厚で穴が小さく多収性である。 ただし、高温による葉焼けがおこりやすく、栽培しにくい品種とされている。花は白い。
れんこんの品種 ロータス
【 ロータス 】
岡山県から愛知県に導入された、岩国系れんこんから選抜された品種である。現在、愛知県での栽培が多い。
備中種に比べ早生性と対病性を持った品種で、肉質は硬い。
形状はオオジロと備中種の中間型である。
早生ではあるが、オオジロよりは遅く、備中種の早堀り競合する。花は白い。

美味しい鳴門れんこんが食べたい

れんこん豆知識 その1 -れんこんの下ごしらえ-
れんこんは、皮をむき、酢水にひたします。
酢水につけることで、あくや黒く変色する原因となるポリフェノールの働きを抑えてくれるので、 あく抜きができて変色もストップし、より白くおいしく仕上げることができます。
れんこん豆知識 その2 -れんこんの保存方法-
れんこんは乾燥を嫌いますので、濡れた新聞でくるんでビニールに入れるかラップで包んで冷蔵庫へ。
または、酢水に浸して冷蔵庫に入れておきます。(この場合、毎日水を入れ替えます)
いずれの方法でも1週間~10日ほどは大丈夫です。

れんこん料理が食べられるお店

れんこんを使った料理レシピサイト

れんこんを作っている農家など

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