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大塚国際美術館 開館20周年記念事業:ゴッホの消失した自画像がよみがえる! 2018年11月3日(土・祝)~《新展示》「タラスコンへの道を行く画家」

【大塚国際美術館】さんは、第2次世界大戦の最中、数奇な運命をたどり消失したゴッホ唯一の全身自画像「タラスコンへの道を行く画家」を陶板で原寸大に再現し、2018年11月3日(土・祝)より一般公開、常設展示します。

 

展示開始:
2018年11月3日(土・祝)~一般公開、常設展示
展示場所:
大塚国際美術館

 

大塚国際美術館 開館20周年記念:ゴッホの消失した自画像がよみがえる! 2018年11月3日(土・祝)~《公開・展示》「タラスコンの道を行く画家」-陶板で原寸大再現-
フィンセント・ファン・ゴッホ
「タラスコンへの道を行く画家」
1888年アルルにて制作
Kulturhistorisches Museum Magdeburg,Germany所蔵
1945年消失
48×41.8㎝
※1930年代に撮影された原画写真(提供:マグデブルク文化歴史博物館)

 

この作品は、旧東ドイツの都市マグデブルクのカイザー・フリードリッヒ美術館(現マグデブルク文化歴史博物館)が所蔵しており、第2次世界大戦末期の1943年、空爆を逃れるために地下460mほどの深さにある巨大な岩塩坑に避難させました。その後、アメリカ軍によってこの地は解放されいくつかの作品は発見されましたが、この作品は見つかることなく、こつ然と姿を消してしまいました。1990年の東西ドイツ統一まで東ドイツ領域であったことから、行方を探すことすら許されず、現在は岩塩坑に入るのも危険なため、これ以上の地下探索をすることは不可能とされています。

 

大塚国際美術館が失われた名画を再現するのは、2014年に再現したゴッホの幻の「ヒマワリ」以来、今回で2作目。陶板名画は色彩が褪せることなく半永久的に保存できることから、原寸大での鑑賞体験はもとより文化財の記録保存の在り方に大いに貢献できればと考えています。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ

1853年、オランダ南部の村フロート・ズンデルトに牧師の息子として誕生。聖職者を志すが挫折し、27歳の時に画家の道へ。画商の弟テオを頼ってパリへ、やがて南仏アルルへと移住。親友ゴーギャンと共同生活を始めるが2カ月で破綻。その後、精神を病みオーヴェール・シュル・オワーズで自ら命を絶ち、37歳で亡くなりました。10年という短い画家生活でしたが、その作品は多くの人に愛されています。

作品「タラスコンへの道を行く画家」について

1888年、パリからアルルに移り住んだゴッホは、小高い丘の上に立つモンマジュール修道院とその周囲の風景に魅了され「この地を50回以上訪れた」と弟テオへの手紙に記しています。この作品に描かれた自画像は、当時の住まいである通称「黄色い家」から、タラスコン街道を通って、修道院へとスケッチに出かける途中の姿と考えられています。右手に簡易イーゼル、左手にスケッチブックを持ち、南仏の強い日差しを遮るために麦わら帽子をかぶっていて、地面にできた濃い影からも、そのことをうかがい知ることができます.

絵画の避難とその後

1943年、連合軍の爆撃を逃れるため、美術館は所蔵作品338点をマグデブルク市内から約30km南の町、シュタースフルト郊外の岩塩坑に避難させました。運ばれた絵画は、一番大きなエレベーターを備えていたシャフト(縦穴貫通抗)より460m下まで運ばれ、地中深くに隠されました。
作品が埋められたわずか30m上は、ナチスドイツ軍のジェットエンジン工場が建てられアメリカ軍の最優先征服拠点となっていました。1945年、アメリカ軍による解放後、絵画が保管された場所は2度の火災に見舞われた上、現在は封鎖されており、これ以上の捜索は事実上不可能となっています。
消失名画の研究を続けている、マグデブルク文化歴史博物館 前副館長のトビアス・ヴォン・エルスナー氏は、失ったとされていたマルティン・ルターの手稿がアメリカで発見された事例もあることから、このゴッホの絵画もどこかに現存しているのではと推測しています。同氏は「今回、遠く離れた日本でゴッホ唯一の全身自画像が再現され、注目をあびることで、作品発見につながる情報が得られるのでは」と期待を寄せています。

マグデブルク文化歴史博物館
(Kulturhistorisches Museum Magdeburg)

1906年に開館した美術館。マグデブルクはかつて塩、砂糖、軍事産業で栄え、これらの事業で得た豊富な資金をもとに、市民の文化的教育に役立てようとクリムトやセザンヌの作品を購入しました。「タラスコンへの道を行く画家」はそのうちの1枚で、1912年にベルリンの画商から購入した作品です。

シュタースフルト(Staßfurt)岩塩坑

シュタースフルトはドイツのザクセン=アンハルト州にある町で、かつて岩塩の産出が盛んでした。その後カリウムの産出が中心となりましたが、地中深くにいくつもの巨大な穴があったため絵画を避難させるのにうってつけでした。
現在では地下を掘り過ぎたことによる地盤沈下が進み、絵画が運び込まれたシャフトもコンクリートで埋め立てられています。

 

 

【大塚国際美術館】さんでは、2018年3月に開館20周年記念事業として、世界に点在するゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」7点を陶板で原寸大に再現、一堂に展示しており、また館内のゴッホをテーマにした「カフェ・フィンセント」もオープンしています。
今回の新展示の作品とともに、ゴッホの世界を堪能してみませんか。

 

http://www.o-museum.or.jp/

 

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