鳴門を代表する海岸のひとつ「岡崎海岸」。かつては”銀砂”と呼ばれる白い砂浜と松林が広がる有名な海水浴場として賑わっていたそう。今では人口の砂で整備され松林の面影もありませんが、海岸から望む景色は時代が変わっても相変わらず美しいまま。そんな岡崎海岸へと繋がる一本の小道には美味しすぎるスイーツがたくさん! しかもご紹介するおすすめスイーツは1個60円から210円以下と子どものお小遣いでも買えちゃう! 美しい海へと続く道にこんなにも素敵なスイーツがゲットできるとは。鳴門、やっぱり最高です!
スイーツ好きにはたまらない! 岡崎海岸へ続く一本道には魅惑のスイーツがたくさんあった!
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鳴門のお気に入りスポットのひとつ「岡崎海岸」への近道を探していたところ、撫養駅付近の裏道から海岸へと繋がる1本道を発見。偶然にもその道沿いには気になるスイーツがたくさんあり“鳴門スイーツ小道”と勝手に命名させていただきました。 老舗和菓子店を中心にケーキ、たい焼き、パンなど、鳴門市民にはお馴染みのお店ばかりだと思いますが、スイーツ好きの私にとっては幸せの小道にしか思えません。
早起きしても食べたい! 薮内平和堂
最初に発見したのは「薮内平和堂」さんの鯛焼き。県立鳴門渦潮高校を越えた先にあります。小ぶりで可愛らしいたい焼きは、とっても食べやすくて冷めても美味しい! あっさりとしたこしあんは、あんこが苦手なわが子の定番のおやつになりました。甘すぎないやさしい味わいが特徴で、一度に3匹くらいパクパクしちゃいます。近所の奥さんにお裾分けしたらとても喜ばれましたよ♪ 9時くらいで売り切れる時もありがっかりすることも。早起きしてわざわざ買いに行く価値はあります!
心も癒える優しいパン キムラヤパン
お次は「キムラヤパン」さん。小さい子ども連れて行くと目を細めて「かわいいね~」と接してくれる優しい笑顔のおじいさんが素敵。こちらのパン屋さんの商品はほぼ網羅しましたが、中でもこちらのクリームパンはリピート買い。控え目な甘さでとろとろ・なめらかなクリームに、ほのかな甘みのパン生地が絶妙にマッチ! 暑くなってきた最近では、冷蔵庫で冷やして食べています。三角パンが有名らしいのですがクリームパンもおすすめです。
そしてお次は和菓子店3連発。「キムラヤパン」さんの並びにある「菓舗 ふくおか」さん。そして、鳴門駅の踏切を超え文明橋を渡った撫養街道沿いにある「貴田大黒堂」さん。そして、同じく撫養街道沿いにある老舗感たっぷりな「長栄堂菓舗」さんをご紹介します。
夏の厄除け水無月に注目! 菓舗 ふくおか
まずは、「菓舗 ふくおか」さん。店員さんにおすすめは?と聞いたところ、こちらの2つを教えてくれました。下の写真の右側=夏の定番和菓子若あゆと涼しげな三角型の和菓子水無月。夏の厄除け払いの京菓子だそうで、夏に欠かせないのだとか。小豆の下は白ういろうでもっちりとした食感がたまりません。若鮎はカステラ生地に求肥が包まれ、あっさりとした甘さが後を引きます。
飽きのこないシンプル和菓子 貴田大黒堂
次いで、上の写真の左側=きび餅、水まんじゅうは「貴田大黒堂」さんの和菓子。お店の看板メニューのきび餅はあっという間に売り切れてしまうそう。とってもシンプルな味で飽きがこない美味しさ。一口サイズで食べやすくこちらもおやつにぴったりです。そして、見た目涼しくツルリといただけちゃう水まんじゅうも美味!
安定感抜群! これぞ老舗の味 長栄堂菓舗
そして、お次は「長栄堂菓舗」さんのかりんとう饅頭。カリッとした食感に、ホッとする甘さのあんこが入った小さい饅頭。油で揚げているので香りも香ばしい! 店内の壁面には先代から受け継いだと思われる、和菓子の木型がズラリと並び歴史を感じさせてくれます。かりんとう饅頭のほかにも生菓子や贈答品もなどあります。
饅頭もいいけどケーキもあるよ 鳴門堂
最後は岡崎海岸にほど近い「鳴門堂」さんのケーキたち! 鳴門を代表する和菓子「鳴門饅頭」のお店だけれども、ケーキも売っている老舗です。このお店に初めて来た時、鳴門金時のモンブランを買い海辺でいただきました。その時の美味しさが忘れられず、以来”海辺モンブラン”が定番スタイルに。そして、いちごのショートケーキは200円でおつりがくる! かわいらしいミニサイズでも味は一級品! 正統派いちごショートです。
ご紹介したお店の詳細は「鳴との門」グルメページをチェック!
お店で一つひとつ手作りされたスイーツたち。どれも作り手のこわだりと優しさが伝わる特別なものばかりです!スーパーなどで手軽に買えるスイーツも良いですが、地元の人が愛情を込めて作った和菓子やパン、ケーキの美味しさはひと味違いますね。鳴門市内にはほかにも気になるスイーツがたくさんあるので、名前は知ってるけど行ったことがない、最近食べてないな~なんて方はぜひ、気になるお店に足を運んでみると、思いがけない美味しい発見があるかもしれません。
ご紹介したお店の詳細は「鳴との門」グルメページをチェックしてください!
薮内平和堂 キムラヤパン
菓舗ふくおか 貴田大黒堂
長栄堂菓舗 鳴門堂
レポート裏ばなし:歴史を知るとますます美味!
レポート作成後に知ったのですが、実はこの小道、明治から昭和にかけて鳴門市の商業地だったそうです。というのも、岡崎海岸はかつて岡崎港として淡路や阪神との往来で賑わい、塩の積山しや肥料の積み入れ港として、林崎港や黒崎港もあり徳島市に次ぐ繁栄を誇っていたのだとか₍「鳴門・板野100年」という郷土史に載っていました)。
そんな歴史を少し知ったところで再び小道を通ってみると、その昔、肥料屋さんだったと思われる歴史的価値のある建物や金網屋さん?など商業地だった名残もちらほら。スイーツだけでなく通りの景観も楽しみながら自転車や歩いて散歩するのもいいですね。
今回紹介したスイーツは創業80年もの老舗もあり、大昔の人もこんな味を楽しんだのかな?と思いを馳せながら食べると味わい深く、なんだか一層美味しく感じます。そういえば、今年は鳴門市市制70年。今一度鳴門の歴史を少しでも触れて街を見渡すと、小高い山々や川に掛かる橋、商店街の一角など変わらない景色も。昔と現在の繋がりを知ると、今にも崩れそうな空き家や蔦で覆われた古民家なども大切にしたくなります。鳴門スイーツたちも変わらぬ甘い遺産として100年先も残っていて欲しいです。